完全自家消費システムであることの意味を追い求めて。
FIT法の度重なる改正を受けて、FITは終焉に向かって歩き出しました。
FITにより「全量売電」というビジネスモデルが生みだされ、権利売買も盛んに行われました。
今後2022年を目途にFIPや廃棄費用の積立、認定済み案件の抹消にも至るほどの大改革が予定されています。
でも冷静に考えてみると、エネルギーは余剰、自家消費であるべきなのかも知れません。
エネルギーを発電するのは、そのエネルギーを使う負荷設備があるが故です。
太古の昔のように電気を必要としない(存在しない)世界であれば発電設備自体不要ですから。
全量売電ということは、構内に負荷を持たない発電所が系統にすべてのエネルギーを販売することですから、
来る2022年に予定されているFIPのように、売り先の指名や同時同量というルールが求められるのでしょう。
一番近い発電所(屋根上など)で発電したエネルギーを一番近い需要地(施設構内)で消費する。
系統であれば発電所から一般住宅に至るまでの実行効率は30数パーセントしかないと言われていましたから、
ほぼ100%の効率でロスなく負荷に伝えることの出来る”自家消費”は、本来あるべき姿なのでしょう。
FITによる全量売電に比べて、実は20~30にも及ぶ様々なメリットが存在する”自家消費”システム。
構内の負荷をデマンドコントロールして基本料金を下げることも、
構内の負荷に追従して、発電したエネルギーを余すところなく負荷に注いでいく手法も、
万一のBCP対策として、大切な機器やパソコンなどにエネルギーを供給可能な蓄電システムも、
モビリティを生かした機動性で、万一のインフラの断絶にも強いVehicle to Xシステムも、
炊き出しや大きな電力を必要とする様々な機器にエネルギーを供給可能な発電機も、
災害時に役所の窓口のパソコンを稼働させたり避難所に必要な電力を供給可能なポータブル蓄電池も、
すべては”自家消費”であるが故に生きるシステムと言っても過言ではありません。
是非一度ご相談いただければ多岐に渡るご提案をさせていただきます。
永らく産業向けのエネルギーシステムには最適な解がありませんでした。
これにはいくつかの理由がありますが、最たるものはやはりその難解さでしょう。
1年365日間のすべての日程のスケジュールを打ち込み、時には稼働日として、時には休業日としますが、急なお休みへの対応が面倒であったり、急な負荷への追従が間に合わなかったりと、導入/設置してみたものの、思うような制御をしてくれず、せっかく導入した太陽光発電システムが”止まりっぱなしになる”なんてクレームも非常に多かったと聞いております。
※産業施設向けの完全自家消費システムでは、系統へ逆潮しないように発電を止めなければならない仕組みになっているからです。
本システムは導入に至る過程で難しい解析やシミュレーションなどもほぼ不要で、自動的に施設構内の負荷に追従するものですから、導入前だけでなく導入後のメンテナンスもほぼ不要になるという非常に優れたものです。
単相負荷であればほぼ完ぺきな負荷追従を、三相機器の場合でも凡そ80%程度の負荷追従を基本メンテナンスフリーで提供する本システムは、自家消費時代に求められる最高のソリューションだと考えます。